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Ｇ坂本、４年連続満弾！川上、王超えた球団新

1：　 : 2013/04/20 (Sat) 06:51:16: 　（セ・リーグ、広島１－８巨人、４回戦、巨人３勝１分、１９日、マツダ）ニューリーダーが、新たな歴史を作った。巨人・坂本勇人内野手（２４）が１９日、広島４回戦（マツダ）の三回二死満塁で逆転の２号満塁本塁打を放った。２０１０年から４年連続で満塁弾を放ち、３年で並んでいた川上哲治、王貞治らを抜いて球団記録を更新した。前日１８日の阪神戦（東京ドーム）では発熱のため試合途中で帰宅したが、この日は先発で４安打。主将の阿部慎之助捕手（３４）が休養で先発を外れた試合で、次代のリーダーが存在感を見せつけた。

　インタビューに答える声は、くぐもったまま。だが風邪の名残はそれだけだった。とても病み上がりの男の打撃ではなかった。坂本が広島の夜で全快ならぬ、全開でアピールした。

　「ギリギリ（スタンドに）行ってくれると思っていました。元気な姿を見せられて本当に良かったです。１人でも僕のことを見に来てくれている人がいるかぎりは…」

　１点を追う三回二死満塁。久本のスライダーを捉えて左翼席に運び、試合を一気にひっくり返した。今季２号の満塁弾は、昨年９月１８日の中日戦（ナゴヤドーム）以来、自身５本目（日本代表では３月１０日のＷＢＣ２次ラウンド、オランダ戦でも記録）。２０１０年から４年連続の満塁弾は、川上、王、阿部ら５人の先輩と並んでいた３年連続を抜く、球団新記録。巨人のホームランバッター列伝に、新たなページを加えた。

　今季初の４安打は、ニューリーダーの自覚の表れでもあった。この日、阿部が連戦の疲労を考慮され、先発を外れた。坂本自身も、前日１８日の阪神戦で発熱のために七回の守備からベンチに下がって帰宅した。原監督からは、もし熱が下がらなければ広島への当日移動便を遅らせてもいい、と指示されていた。

　休むつもりはなかった。満塁弾だけでなく、全試合出場も昨季まで３年間続けてきている。自宅に戻ると食事をとってすぐ横になった。すると…。３８度を超えていた熱が下がった。マスク姿で羽田空港に現れ、チームメートとともに午前９時３５分羽田空港発の全日空機に乗り込んだ。

　試合前、広島首脳陣は「出るのか？　インフルエンザじゃないの？」と気をもんでいた。休んでくれたら…という“期待”を鮮やかに裏切った男は、「試合に出た以上、ベストのプレーをしました」と涼しい顔で言ってのけた。

　「知恵熱じゃないだろうけどね。回復力が強い選手。しっかりした仕事をしてくれた」

　開幕前に「リーダーとして、慎之助とともにチームを引っ張っていってもらいたい」とニューリーダーに指名した原監督は、坂本のたくましさに目を細めた。いまだに、阪神以外には黒星を喫していない巨人。その中心にいるのは、阿部だけではない。リーダーの自覚を胸に、坂本はグラウンドに立ち続ける。

Ｇ坂本、４年連続満弾！川上、王超えた球団新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130420-00000503-sanspo-base